小さな子どもを連れての温泉は、選び方ひとつで快適さが大きく変わる。大浴場デビューはまだ早い、でも家族みんなで湯上がりの気持ちよさは味わいたい——そんなときに頼りになるのが「貸切風呂・家族風呂」があり、湯温がぬるめで、荷物が多くてもアクセスしやすい施設だ。今回は、そうした条件に当てはまる日帰り温泉を全国から8か所選んだ。

選ぶときのチェックポイント

まず大前提として、①貸切風呂・家族風呂の有無、②ぬる湯や加温された湯船があるか(高温泉だと小さな子はすぐのぼせてしまう)、③駅やICから近く移動の負担が少ないか、④子ども料金の設定があるか——この4点を事前に確認しておくと安心だ。特に貸切風呂は、周りを気にせずおむつ替えや着替えができるので、乳幼児連れには特にありがたい設備になる。

1. 秩父七湯 御代の湯 新木鉱泉旅館(埼玉)

文政10年(1827年)創業、秩父七湯最古の歴史を持つ鉱泉宿。露天風呂はその名も「親子の湯」で、家族での入浴を前提とした造りになっている。pH9.4のアルカリ性硫黄冷鉱泉はとろりとした肌ざわりで、刺激が少なく子どもの肌にもやさしい。

2. 深谷花園温泉 花湯の森(埼玉)

雑木林に囲まれた里山風情の日帰り温泉。壺湯や寝湯、檜風呂など多彩な湯船に加え、貸切風呂が2室用意されているのが心強い。小さな子ども連れや親孝行の湯にも使いやすいと評判で、混雑する大浴場を避けたい家族にぴったりだ。

3. 見沼天然温泉 小春日和(埼玉)

さいたま市の里山ロケーションにある日帰り温泉。最大の特徴は源泉温度38.4℃の「ぬる湯」で、そのままかけ流されている。高温が苦手な子どもでもじっくり長く浸かれるのがうれしいポイントだ。貸切風呂もあり、子ども料金の設定もある。

4. 東鷲宮 百観音温泉(埼玉)

毎分1,000リットルの自噴源泉を誇る、首都圏でも屈指の実力派日帰り温泉。設備は本格派だが家族風呂もきちんと備えており、東鷲宮駅から徒歩3分というアクセスの良さも子連れにはありがたい。ベビーカーでの移動が最小限で済む立地だ。

5. 横浜天然温泉 SPA EAS(神奈川)

横浜港近くの大型スパ施設。塩化物泉に岩盤浴、休憩室まで揃い、デートだけでなくファミリーの利用も多い横浜随一の施設だ。設備が充実している分、着替えや休憩のスペースにもゆとりがあり、荷物の多い子連れでも動きやすい。

6. 大鰐温泉 鰐come(青森)

JR大鰐温泉駅から徒歩1分という抜群の立地にある地域交流センター内の日帰り湯。露天風呂付きの家族風呂(1時間1,800円)を備え、電車移動の家族旅行でも荷物を抱えたまま長距離を歩く必要がない。やわらかい塩化物・硫酸塩泉で湯冷めしにくいのも冬場は心強い。

7. からんころん温泉(青森)

半露天付きの貸切風呂・貸切サウナを備えた平川市の人気日帰り湯。pH8.7のアルカリ性単純温泉は角質をやさしく落としてくれるつるつるの美肌湯で、肌の弱い子どもにも比較的やさしい泉質だ。早朝5時から営業しているので、朝いちばんの空いた時間帯を狙うこともできる。

8. 恵庭温泉 ほのかの湯(北海道)

新千歳空港から車で約15分という好立地の日帰り温泉。塩化物泉の湯船は38.0℃とぬるめで、3歳から利用できる子ども料金も設定されている。フライト前後の短い時間でも立ち寄りやすく、北海道旅行の行き帰りに家族で汗を流すのに向いている。

忘れずに持っていきたいもの

バスタオルやおむつ替えシートは施設によって用意がないこともあるため、念のため持参しておくと安心だ。また、貸切風呂は事前予約制・時間入れ替え制の施設が多いので、訪問前に電話やウェブで空き状況を確認しておくとスムーズに利用できる。

子どもと一緒の温泉は、大人だけの湯とはまた違う楽しさがある。無理のない範囲で、家族みんなが「気持ちよかったね」と言える一湯を見つけてほしい。