温泉に行ってみたいけど、マナーがわからなくて不安——そんな声は意外と多い。確かに、温泉にはいくつかの「暗黙の了解」がある。でもそれは難しいものではない。基本さえ押さえれば、誰でもすぐに楽しめる。
入浴前:かけ湯は必ず
浴槽に入る前に、かけ湯(かかり湯)をするのが温泉の基本作法だ。体の汚れを流すためだけでなく、急激な温度変化による体への負担を防ぐ意味もある。桶に汲んだお湯を、足元→太もも→胸→肩の順にかけよう。
タオルは浴槽に入れない
タオルを浴槽に浸けるのはNGだ。タオルから繊維や雑菌が湯に混入するのを防ぐためで、湯質を守る大切なルールだ。露天風呂など外を歩く際は、タオルを頭にのせて移動するのが一般的なスタイル。
「マナーを守ることは、自分のためでなく、次に入る人のため」——温泉宿のご主人の言葉
洗い場では順番を守る
混雑時の洗い場では、空いた場所を使う前に「使ってもいいですか」とひと声かけるのが丁寧だ。シャワーを使い終わったら、ホースを元の位置に戻し、椅子や桶を揃えておこう。
混浴のルール
混浴は施設によってルールが異なる。タオルや湯あみ着の持ち込みが必要かどうか、事前に確認しよう。女性向けの「女性専用時間」を設けている施設も多い。初めての混浴は、地元の小規模な施設より、ルールが明示されている観光地の施設の方が安心だ。
長湯しすぎない
温泉の効能は15〜20分が目安といわれる。のぼせを感じたら、すぐに浴槽から出よう。一度上がって休憩し、また入るという「分浴」のスタイルが、体への負担が少なく、温泉の効果も高いとされている。